アレルギー検査希望の方へ🩺
⭐当院では診察の上、医師が検査したほうがよいと判断した方に、検査を行っています。
患者様ご自身のご希望でアレルギー検査したいという方が多いのですが、お話をききますとアレルギー検査の必要がないということも少なくありません。
また「症状はないけれど、何のアレルギーがあるか調べたい」という方にも、検査をおすすめしません。
検査が必要かどうかは診察してから医師の判断になります。ご了承ください。
アレルギーにはタイプがいくつかあります。即時型、遅延型とあり、それぞれ検査方法が異なります。
当院で行うアレルギー検査には採血でできる検査と、パッチテストがあります。
採血でできる検査は即時型アレルギーといって、皮膚症状は蕁麻疹です。
アレルギーの原因と考えられる食べ物、飲み物、お薬が体内に入って、すぐに症状がでるタイプのアレルギー反応を即時型といいます。
一般的にあるアレルギー検査で測定するアレルゲンは特異的IgE抗体というものが用いられます。
アレルギーにおけるIgEの主な役割は、アレルゲンが体内に侵入したとき、肥満細胞からヒスタミンを中心とする物質を放出させるものです。
そして、このような反応が起こった場合、皮膚症状として蕁麻疹ができます。
もし、IgE抗体が関与する食物アレルギーが本当にあった場合、該当する食べ物を摂取し、15-30分くらいで蕁麻疹がでることになります。
血液検査でIgEを測定する検査をIgERAST検査といいますが、これはあくまでも参考程度です。
陰性だから、症状がでないということではないです。
陰性でも症状がでる場合もあり、逆に陽性でも症状がでないこともあるのです。
血液検査すれば100%すべてわかるというものではなく、検査結果の解釈が必要です。
かぶれがなおらない、湿疹がずっとある場合や、歯科治療の前に金属アレルギーがないか検査したいというときはパッチテストとなります。採血ではわかりません。
パッチテストを希望される方は、まずは受診していただき、検査方法については診察時に説明致します。
また、薬剤アレルギーは、即時型、遅延型と両方のアレルギーが起こりうるため、検査方法はより複雑になります。採血できる検査は陽性度(原因であったも陽性にでる確率が低い)が低いので、パッチテストや内服チャレンジテストなどを行いますが、当院ではできないため、総合病院にご紹介となります。
ご理解、ご了承のほど宜しくお願いいたします。
2021年9月9日