粉瘤は早めに対処を!
粉瘤とは皮膚の下に袋状の構造物が生成され、その袋の中に皮膚から剥がれ落ちる垢や皮脂がたまってしまうことでできた腫瘍のこと。沖縄の方言では「とうふのかしー」と言われます
半球状で中央付近に黒っぽい開口部がみられることがあります。体中のさまざまな箇所にできる可能性があり、背中・頬・耳たぶにできることが多いといわれています。
初期段階の粉瘤は、通常痛みはありません。触るとグリグリとしたしこりのようなものが感じられる程度ですが、自然治癒することはなく放置しておくと時間とともに少しずつ大きくなっていきます。
治療は、粉瘤の袋を取り除く手術(局所麻酔)が必要です。
細菌感染し炎症を起こすと、赤く腫れあがり、痛みを伴います。(炎症性粉瘤)
炎症がひどくない場合は、抗生剤の内服投与で炎症を抑えます。
炎症性粉瘤が悪化すると、粉瘤の袋状の構造物がもろくなり、破れやすくなります。はじめはしこりのような粉瘤も、次第にブヨブヨと柔らかくなり、触ると熱をもっているのがわかるようになります。
このような状態になると、皮膚を切開して内部にたまった膿を出す排膿処置が行われます。
排膿処置は、感染を抑える処置であり、粉瘤を取り除いたわけではないので注意が必要です。2~3か月後様子をみてしこりが残っている場合は、手術にて粉瘤の根治治療を行う必要があります。
もしかして、粉瘤かな?とおもったら放置せずお気軽にご来院くださいね♪
2021年3月6日