水虫👣のお話
水虫ってなんだろう?🤔
足の水虫と呼ばれているものは、医学的には足白癬(あしはくせん)と言います。白癬菌というカビの仲間が皮膚に寄生して起こる感染症です。白癬菌は足だけでなく、手、頭など身体のどこにでも感染し、部位によって、シラクモ(頭部白癬)、タムシ(体部白癬)、インキンタムシ(股部白癬)、爪白癬、手白癬など、異なった病名がついています。白癬菌は、皮膚の角質層や毛髪の成分であるケラチンというたんぱく質を栄養源としてすみついているため、その栄養源があるところなら、どこでも白癬になります。白癬菌は、高温多湿の環境を好むため、気温が低く空気が乾燥している間、水虫の症状は治まっています。しかし、気候が暖かくなってジメジメしてくる頃に症状が現れます。
水虫の検査👀
白癬かどうかを診断するためには、ピンセットやメスで疑わしい場所の皮(鱗屑)を掻きとったり、爪の一部を削って、その中に白癬菌がいるかどうか顕微鏡を使って調べます。
👣足にみられる水虫の症状
◎趾間型(しかん):足のゆびの間(趾間)や側面の水虫。赤くなる・皮がむける・ただれる・皮が白くふやけるなどの症状や、乾燥タイプはカサカサ、湿潤タイプはジュクジュクしたりします。かゆみは、乾燥タイプよりも湿潤タイプで強くなります。
◎小水疱型(しょうすいほう):足の指の間・裏・側面などにポツポツと小さい水疱ができます。進行するとかゆくなります。
◎角質増殖型(かくしつぞうしょく):足の裏の全体がカサカサして厚く硬くなり、ボロボロと皮がむけたり、ひび割れて粉を吹いたようになったり、表面がザラザラになったりします。
◎爪白癬(つめはくせん):爪の水虫。爪が城田黄色に濁って厚くなり、ひどくなるともろくなってボロボロになります。
👣水虫の感染経路
水虫は直接足を触れ合うことがなくても、水虫の方が素足ではいたスリッパや歩いた床や畳などから感染します。特にバスマットは白癬菌が発育しやすいので注意が必要です。付着した白癬菌が感染するには24時間以上かかります。角質層に入り込まない限り、菌は簡単に落とすことができますので、足の指の間まで丁寧に洗って乾燥させることを心がければ、白癬菌の感染を防ぐことができます。足に傷があると感染してしまいますので足を傷つけないようにやさしく洗いましょう。
次回は、治療についてお話します🤗🌷
2021年5月21日