ハブクラゲにご注意を!🙄
夏休みにも入り、海水浴を楽しむ機会もあると思います。今回は、ハブクラゲについてお話します🙋
ハブクラゲは、言わずと知れた海洋危険生物ですが、インド洋からフィリピン・琉球列島まで分布し、6~9月にかけて海水浴場に出現します。ハブクラゲ被害は7~8月にかけてピークを迎えます。特に人工ビーチや波の穏やか海での刺症事故が多数報告されています。深さ20㎝程度の浅い砂浜でも被害の報告があるので、海水浴ではなく、膝まで海水につかる程度で受傷したケースもあります。
ハブクラゲは、無色透明で気づきにくいのが特徴で触手には刺胞と呼ばれる毒針の入ったカプセルがたくさんあり、刺激を受けると毒針が飛び出すしくみになっています。ビーチには、刺されたときの応急処置についてポスターが貼られています。
①海からあがり、激しい動きをせずに近くにいる人に助けを求めましょう。
②刺された部位は擦らず、酢(食酢)をたっぷりかけて触手を取り除いた後、氷や冷水で冷やしましょう。
※触手に真水、アルコールをかけたり、砂をかけて払い落とすことは絶対にしないでください
③応急処置をし、医療機関で治療を受けましょう。
※食酢は、ハブクラゲに有効です。ハブクラゲかどうかわからない場合は、海水で対応。
刺傷部は、触手の形に沿った線状を呈し、厄介なことに炎症が強いとシミ(色素沈着)やカンパチ(瘢痕)を残しますので、早めに強力なステロイド外用薬で治療を開始しなければなりません。おまけに、ハブクラゲなど刺胞動物刺傷では、急性期を過ぎたあと(受傷から一週間前後)で、改善傾向にあった皮膚症状が再び悪化するという再燃性遅発性発性アレルギー性皮膚炎をおこします。化粧品や湿布などのかぶれであれば、一週間前後で外用治療を終了しますが、ハブクラゲは数か月の治療を要します。被害のケースはいずれもクラゲ侵入防止ネットがない海での遊泳時が多く報告されています。侵入防止ネットがあれば100%安全ということはないので、遊泳時は肌の露出を避けるために、ラッシュガードや長袖Tシャツやスパッツ等の着用をお勧めします。
2021年8月6日