やけど⚠️
やけどは、日常生活で多いケガの一つです。熱による皮膚や粘膜の外傷をいいます。
やけどは範囲や深さに応じた治療が必要です。
やけどの深さは大きく分けるとⅠ度、Ⅱ度、Ⅲ度に分けられます。
Ⅰ度熱傷:表皮熱傷やけどした部位に赤みがある状態のやけど。
浅達性Ⅱ度熱傷:赤くなり、水ぶくれ(水疱)ができる。ヒリヒリ感
深達性Ⅱ度熱傷:赤くなったり、紫色~白 水疱(水ぶくれ)がでる
(Ⅱ度熱傷は、深さで更に分けられる)
Ⅲ度熱傷:黒色、褐色または白色。水疱はできない
やけどの応急手当としてすぐに冷やし、はやめに病院を受診し適切な治療が必要です。
熱湯や油のやけどでも水道水でいいので衣服の上から冷やすことが大切です。
冷やすことで、やけどの進行を止め、痛みも押さえることができます。水疱が出来ている場合は、できるだけ破らないようにしましょう。
やけどの原因として、ヤカンや鍋のお湯、天ぷら油、コーヒーやお茶、味噌汁などの熱い飲み物、カップ麺などが多く、ストーブやアイロン、ホットプレートなどがあります。
ヘアアイロン使用中のやけどや、使用前後のヘアアイロンをお子さんが触ってしい受傷する場合もあるため注意が必要ですね。
その他お子さんでは花火によるものや、乳幼児では炊飯器やポットの蒸気に手をかざしてしまって受傷することもあります。テーブルの上のカップ麺や飲み物に手をかけてこぼしたり、あるいはテーブルクロスを引っ張ってしまって、これらをこぼして受傷したりするケースも報告されています。小さいお子さんのいる家庭では熱い液体の入った容器はお子さんの手の届かないところに置く、テーブルクロスは使わないなど十分に注意しましょう。
また、近年では小さなお子さんがウォーターサーバーでお湯を出してしまって受傷するケースも多くみられます。寒くなってお湯を使う機会も多くなってくるとは思いますが、ロックをかけるなどの対策をし、注意していきましょう👶💕
低温熱傷は下腿に多く、原因としては湯たんぽや電気あんか、電気毛布、使い捨てカイロなどによるものが報告されています。低温熱傷は深いやけどとなりやすく、専門的治療が必要となる場合が多いです。低温熱傷を予防するためには湯たんぽは寝る前に布団から出す、電気製品は電源を切るなどして、このような器具が長時間同じ部位に触れないように注意しましょう⚠️
参考:日本創傷外科学会 やけど(熱傷)
2023年12月7日