魚の目とイボの違いについて

ある日ふと気付くと足の裏にポツっとしたできものが出現していた経験はありますか?(もしかして魚の目かもしれない…)と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、似たような症状の疣贅(イボ)の可能性もあります。今回は魚の目とイボの違いについてご説明いたします。

 

・魚の目とは

外部からの慢性的な物理的圧迫によって、足の裏や指の角質が一部分で厚くなり、皮膚内部に向かって根を張るように固い芯を形成(過角化)したものです。足底に生じやすく、靴が足に合わないことで生じる場合が多いと言われています。肥厚した角質の中心が芯のように真皮へ深く侵入している核のため、魚の目のような外観をしていることからそう呼ばれています。

 

・疣贅(イボ)とは

ヒト乳頭腫ウィルス(HPV)感染によるもので、ウィルス型別に症状が異なります。外部からの刺激で出来る魚の目とは異なり、削ると出血しやすいため簡単に魚の目との区別ができますが、古い疣贅では角質が厚くなって区別が難しくなります。医師がダーモスコピーという器具で目視をして「点状出血」をしていたら疣贅、していなかったら魚の目です。

 

●治療の仕方の違い

魚の目→芯を取り除くために、専用の器具で角質を削ります。基本的には1ヵ月の1度の処置になります。

疣贅→液体窒素で患部を瞬間的に凍らせることで、ウィルスに感染している細胞を破壊します。肥厚している場合、液体窒素での治療効果を高めるために患部を専用の器具で削る場合もあります。治療のペースは1週間~2週間に1度の処置になります。

 

どちらも初め小さな症状でも、放っておくと悪化してしまう可能性があるので早めにご来院ください。

2018年8月27日

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