円形脱毛ってどんな病気?🤔
円形脱毛症ってどんな病気?
「円形脱毛症」とは、円形や楕円形の脱毛斑が突然生じる疾患です。
一般的には、10円玉くらいの脱毛と思われていますが、頭全体に広がるものやまつ毛や眉毛、体毛に及ぶ重度のものまでその症状は様々です。また場合によっては、完全に発毛しても再発することもあります。
円形脱毛症は、長い間、ストレスが原因とされていましたが、多くの人は関係なく始まっています。
円形脱毛症の脱毛部では、毛が脱落して無くなっています。そこではどの毛穴でも毛包が縮んで休止期のようになっているのですが、原因は成長期の毛包がリンパ球の攻撃を受けて壊されてしまうからです。どうして、自分のリンパ球が自分の毛包を攻撃してしまうのか、その理由は完全にわかっていませんが、毛包を標的にした自己免疫病だと考えられています。リンパ球の攻撃が抑えられれば元通りの毛が生えてきます。
脱毛斑の少ない場合は、ほとんどが自然に治り、治療も不要なくらいですが広く抜けている場合は数年以上治療が続くこともあります。例え、何年も脱毛が続いていても、毛包の大元の細胞は残っているので、治療がうまくいけば毛が戻ってきます。また、自然の経過で思いもよらずに生えてくることもあるようです。つまり、リンパ球の炎症が抑えられさえすれば、成長期の毛包は回復するのです!
当院では、患者様の状態に合わせ、ステロイド外用薬や局所注射などの治療を行っております。
お悩みの方は、お気軽にご相談ください🌷
2021年10月1日
手あせ・足あせにお悩みの方へ
今回当院では、イオントフォレーシスを導入し手あせ・足あせへの治療を開始しました✋👣!!
🤔イオントフォレーシスはどんな治療法?
◎汗の多い手のひら、足のうらを水道水の入った容器の中に浸し、6-10mAの直流電流を流す方法です。通電することにより生じる水素イオンが汗の出口を傷害して汗を出にくくするのではないかと言われており、手のひら、足のうらの多汗治療に効果的とされています。
🤔どのように行うの?
◎手のひら又は足のうらを水道水で浸されているスポンジの上に置き、初回15分、2回目以降は10分程度、6-10mAの電流を流します。初めは1週間に1-2回施行し、効果が実感できたら週に1回の頻度で施行します。
◎1~2カ月を1クールとし、再治療は1か月以上あけて行います。
🤔痛みはあるの?
◎ピリピリとした感覚があります。痛みがある場合は、電流の調節や施行時間を短くするなど、負担なく継続できるように対応します。
🤔どれくらい効果は持続するの?
◎個人差はありますが、「1回で手の汗が半分くらいになった」「1-2回目は治療後2-3日で汗の量が戻ってきたが、回数を重ねるうちに効果の持続時間が長くなった」などの症例報告がされています。
🤔いつでもできるの?
◎診察していただき、予約制になります。施行時はタオル持参をお願いします。
※ペースメーカー・循環器疾患、妊娠・授乳中、施術部位近くの体内にインプラントや骨固定等の金属がある、タトゥー・ネイル・マニュキュア・ペディキュアをしている などの方々は施術できませんのでご注意ください。
気になる方は、お気軽にご相談ください👧♪
2021年8月25日
ハブクラゲにご注意を!🙄
夏休みにも入り、海水浴を楽しむ機会もあると思います。今回は、ハブクラゲについてお話します🙋
ハブクラゲは、言わずと知れた海洋危険生物ですが、インド洋からフィリピン・琉球列島まで分布し、6~9月にかけて海水浴場に出現します。ハブクラゲ被害は7~8月にかけてピークを迎えます。特に人工ビーチや波の穏やか海での刺症事故が多数報告されています。深さ20㎝程度の浅い砂浜でも被害の報告があるので、海水浴ではなく、膝まで海水につかる程度で受傷したケースもあります。
ハブクラゲは、無色透明で気づきにくいのが特徴で触手には刺胞と呼ばれる毒針の入ったカプセルがたくさんあり、刺激を受けると毒針が飛び出すしくみになっています。ビーチには、刺されたときの応急処置についてポスターが貼られています。
①海からあがり、激しい動きをせずに近くにいる人に助けを求めましょう。
②刺された部位は擦らず、酢(食酢)をたっぷりかけて触手を取り除いた後、氷や冷水で冷やしましょう。
※触手に真水、アルコールをかけたり、砂をかけて払い落とすことは絶対にしないでください
③応急処置をし、医療機関で治療を受けましょう。
※食酢は、ハブクラゲに有効です。ハブクラゲかどうかわからない場合は、海水で対応。
刺傷部は、触手の形に沿った線状を呈し、厄介なことに炎症が強いとシミ(色素沈着)やカンパチ(瘢痕)を残しますので、早めに強力なステロイド外用薬で治療を開始しなければなりません。おまけに、ハブクラゲなど刺胞動物刺傷では、急性期を過ぎたあと(受傷から一週間前後)で、改善傾向にあった皮膚症状が再び悪化するという再燃性遅発性発性アレルギー性皮膚炎をおこします。化粧品や湿布などのかぶれであれば、一週間前後で外用治療を終了しますが、ハブクラゲは数か月の治療を要します。被害のケースはいずれもクラゲ侵入防止ネットがない海での遊泳時が多く報告されています。侵入防止ネットがあれば100%安全ということはないので、遊泳時は肌の露出を避けるために、ラッシュガードや長袖Tシャツやスパッツ等の着用をお勧めします。
2021年8月6日
乾癬(かんせん)とは?
乾癬(かんせん)とは?
乾癬とは、体の中の免疫バランスの異常によって起こる、全身性の炎症疾患です。
乾癬の中で一番多い種類が尋常性(じんじょうせい)乾癬です。
尋常性とは「ふつうの・ありふれた」という意味で、一般的に「乾癬」と言えば、尋常性乾癬を指します。
乾癬の症状
乾癬には、主に以下の3つの症状があります。
紅斑:皮膚が炎症を起こして赤みを帯びている
肥厚:皮膚が厚みを増して盛り上がっている
鱗屑:銀白色の皮膚がぽろぽろはがれ落ちる
全身のどこにでも出ることがありますが、刺激を受けやすい(擦れやすい)ところ、例えば頭皮や髪の生え際、肘、膝、腰回りに出やすいのが特徴です。
また、爪の色が濁ったりデコボコしたりすることもあります。個人差はありますがかゆみがみられることもあります。
乾癬の素因とは
乾癬になりやすい体質(遺伝的要素)に加え、食生活の乱れ・飲酒・肥満・喫煙・ストレス・感染症・薬剤などの複数の環境因子が加わることで発症するのではないかと考えられています。
乾癬の治療
治療法は大きく分けて、塗り薬・飲み薬・注射剤(生物学的製剤)の薬物療法と、光線療法の合わせて4種類があります。治療法は患者さんの症状や治療目標、治療効果などを考慮して治療を行っていきます。
日常生活のケア
〇不規則な生活や睡眠不足、過度なストレスは症状悪化の要因になります。規則正しい生活リズムを心掛け、自分なりのストレス解消法を見つけ、気分転換ができるといいでしょう。
〇乾癬はメタボリック症候群と関連していると言われています。肥満を避けるため、バランスの良い食生活を心掛けましょう。また、過度の飲酒・喫煙は悪化要因となるため、できるだけ控えめにしましょう。
〇紫外線照射量が多く、軽装で衣服による刺激が少ない夏は症状が軽快し、冬に悪化することが多いとされています。ただし、夏でも急激な日焼けや発汗により皮疹が悪化することもあるので気をつけましょう
気になる症状がございましたらお気軽にご相談ください♪🌷
2021年6月24日
水虫の治療👣
水虫治療には塗り薬(外用薬)を処方されます。外用薬には、液剤・クリーム剤・軟膏などあり、症状に合った薬を使用します。
外用薬は、お風呂あがりに塗るのが効果的です。塗るときは、症状の出ている部位だけではなく、指の間から足の裏全体に塗るようにしましょう。症状が治まっても、しばらくの間は塗り続けるようにします(最低1ヵ月、沖縄の場合は3か月)
爪白癬は爪の中まで外用薬の成分が浸透しにくいので、症状に応じて、外用薬や飲み薬が処方されます。皮膚科医師の指示にしたがって検査を受け、薬を使用するようにしましょう。
水虫のケアと予防
薬による治療を開始するとともに、感染を防いだり、症状を悪化させないようにケアすることが大切です。白癬菌が喜ぶ環境を排除するよう心がけましょう。
ケアのポイントは清潔、乾燥、清掃です。
白癬菌の栄養源は角質層に含まれるケラチンです。足の裏全体と足の指の間も石鹸でていねいに洗うようにします。ただし、ゴシゴシ洗いは禁物で、なでるように洗いましょう。洗った後は、指の間、足の裏をタオルで拭いて乾燥させます。マットやスリッパ、床や畳のほこりなど、生活環境内で生きている白癬菌は、洗ったり掃除したりすることで取り除くことができます。
水虫がうつるのを防ぐには、家族全員の協力が必要です。水虫の人とスリッパやバスマットの共用はやめ、感染を防ぐようにしましょう。
こうした予防は重要ですが、きちんと治療することが最も確実で簡単です。治療が最大の予防法です。
かゆみや、カサカサがあっても水虫に似た他の疾患である可能性もあるので、水虫かな?と思ったら一度受診し検査をしてもらいましょう。お気軽にご相談ください🌷♪
2021年5月26日
水虫👣のお話
水虫ってなんだろう?🤔
足の水虫と呼ばれているものは、医学的には足白癬(あしはくせん)と言います。白癬菌というカビの仲間が皮膚に寄生して起こる感染症です。白癬菌は足だけでなく、手、頭など身体のどこにでも感染し、部位によって、シラクモ(頭部白癬)、タムシ(体部白癬)、インキンタムシ(股部白癬)、爪白癬、手白癬など、異なった病名がついています。白癬菌は、皮膚の角質層や毛髪の成分であるケラチンというたんぱく質を栄養源としてすみついているため、その栄養源があるところなら、どこでも白癬になります。白癬菌は、高温多湿の環境を好むため、気温が低く空気が乾燥している間、水虫の症状は治まっています。しかし、気候が暖かくなってジメジメしてくる頃に症状が現れます。
水虫の検査👀
白癬かどうかを診断するためには、ピンセットやメスで疑わしい場所の皮(鱗屑)を掻きとったり、爪の一部を削って、その中に白癬菌がいるかどうか顕微鏡を使って調べます。
👣足にみられる水虫の症状
◎趾間型(しかん):足のゆびの間(趾間)や側面の水虫。赤くなる・皮がむける・ただれる・皮が白くふやけるなどの症状や、乾燥タイプはカサカサ、湿潤タイプはジュクジュクしたりします。かゆみは、乾燥タイプよりも湿潤タイプで強くなります。
◎小水疱型(しょうすいほう):足の指の間・裏・側面などにポツポツと小さい水疱ができます。進行するとかゆくなります。
◎角質増殖型(かくしつぞうしょく):足の裏の全体がカサカサして厚く硬くなり、ボロボロと皮がむけたり、ひび割れて粉を吹いたようになったり、表面がザラザラになったりします。
◎爪白癬(つめはくせん):爪の水虫。爪が城田黄色に濁って厚くなり、ひどくなるともろくなってボロボロになります。
👣水虫の感染経路
水虫は直接足を触れ合うことがなくても、水虫の方が素足ではいたスリッパや歩いた床や畳などから感染します。特にバスマットは白癬菌が発育しやすいので注意が必要です。付着した白癬菌が感染するには24時間以上かかります。角質層に入り込まない限り、菌は簡単に落とすことができますので、足の指の間まで丁寧に洗って乾燥させることを心がければ、白癬菌の感染を防ぐことができます。足に傷があると感染してしまいますので足を傷つけないようにやさしく洗いましょう。
次回は、治療についてお話します🤗🌷
2021年5月21日
今できるシミ対策✨
太陽の日差しも強くなる、夏の季節にぜひ心掛けてほしいシミ対策をご紹介致します😊
①UVケアの徹底
🌞シミ治療・対策にはUVケアが必須条件です。
紫外線をたくさん浴びることで、表皮層のメラノサイトが紫外線を吸収し、肌を守ろうとします。吸収された紫外線が分解されメラニンを生成し、肌表面にシミができます。
年中降り注いでいる紫外線。外出するときはもちろんのこと、肺シーズン(5月~9月)は室内にいても日焼け止めを塗るなどの対策が必要です。
🙆日焼け止めはこまめに塗り直しした方が、効果が長持ちする🙆
どんなに高い効果があっても、汗で流れたり化粧くずれしては意味がなくなってしまうので、2~3時間おきに塗りなおすのがベストです。メイクしている場合は、こまめにお化粧直しすることを心掛けましょう!
②擦らず、優しく洗おう!
顔の皮膚は、他の身体と比べ薄く刺激を受けやすいためしっかりメイクを落とそうとクレンジングでゴシゴシこすることで、肌にダメージを与えてしまっています。
🌟力を入れず優しく洗顔
クレンジングを使用する際は、肌への刺激が少ないジェルやミルクタイプを使い、お肌を動かさないように優しく行います。
洗顔の際は、泡立てネットなどを使ってしっかりと泡立てて泡で洗うイメージで行いましょう🎶
トレチノイン療法は、秋~冬にかけてのご使用開始をご案内しております。日差しの強い夏は、日焼け対策・肌の摩擦予防を心掛け、今できるシミ対策を行っていきましょう🤗
2021年4月21日
虫刺され🌳
気温も暖かくなり、外での活動も気持ちのいい季節になってきましたね。
今回は、虫刺されについてお話したいと思います。
虫刺されとは、吸血性の蚊・ダニ・ブヨ・ノミや毒をもったハチ・ムカデ・クモなどに刺され起こる皮膚炎です。虫刺症(ちゅうし しょう)といいます。
毛虫🐛に直接触れたり、刺されたりしていなくても、毛虫の身体から抜けた毒針毛が風にのって飛んできて皮膚に付着しただけで発症する場合や、外干ししていた洗濯物や布団に付着した毒針毛に振れたことが原因で発症することもあります。
虫刺されの治療は、軽症であれば市販のかゆみ止め外用薬での対応でもよいですが、赤みや痒みが強い場合はステロイド外用薬が必要です。かゆみがひどいまま放置することで、掻き壊してとびひになってしまうことがあるので注意が必要です。
✨虫刺されの予防✨
🐛屋外での活動時は肌の露出を控えめにする。 🐛虫除けスプレーを使用する 🐛虫に近寄らない
湿疹やかゆみがあれば、お気軽にご相談くださいね😊🌳
2021年3月17日
粉瘤は早めに対処を!
粉瘤とは皮膚の下に袋状の構造物が生成され、その袋の中に皮膚から剥がれ落ちる垢や皮脂がたまってしまうことでできた腫瘍のこと。沖縄の方言では「とうふのかしー」と言われます
半球状で中央付近に黒っぽい開口部がみられることがあります。体中のさまざまな箇所にできる可能性があり、背中・頬・耳たぶにできることが多いといわれています。
初期段階の粉瘤は、通常痛みはありません。触るとグリグリとしたしこりのようなものが感じられる程度ですが、自然治癒することはなく放置しておくと時間とともに少しずつ大きくなっていきます。
治療は、粉瘤の袋を取り除く手術(局所麻酔)が必要です。
細菌感染し炎症を起こすと、赤く腫れあがり、痛みを伴います。(炎症性粉瘤)
炎症がひどくない場合は、抗生剤の内服投与で炎症を抑えます。
炎症性粉瘤が悪化すると、粉瘤の袋状の構造物がもろくなり、破れやすくなります。はじめはしこりのような粉瘤も、次第にブヨブヨと柔らかくなり、触ると熱をもっているのがわかるようになります。
このような状態になると、皮膚を切開して内部にたまった膿を出す排膿処置が行われます。
排膿処置は、感染を抑える処置であり、粉瘤を取り除いたわけではないので注意が必要です。2~3か月後様子をみてしこりが残っている場合は、手術にて粉瘤の根治治療を行う必要があります。
もしかして、粉瘤かな?とおもったら放置せずお気軽にご来院くださいね♪
2021年3月6日
手荒れにお困りではありませんか?✋
手荒れは、特に主婦・美容師・飲食店員・銀行員など水仕事を頻繫に行ったり、指先を使うことが多い人に見られる疾患でしたが、去年・今年は、感染対策のためにまめな手洗い・手指消毒を行っていますので手指が乾燥し多くの方が手荒れの症状で受診されております。近頃はお子様も手荒れでの受診も多い印象です。
手洗い・手指消毒はウイルスや菌に感染しないためにとても重要なことですが回数が多いと皮膚表面をカバーしている皮脂が落ちて乾燥した状態が続き、皮膚のバリア機能が低下し手荒れを引き起こしてしまいます。
予防としてはまめな保湿ケアが必要。携帯しやすいチューブタイプの保湿剤を用意し、手洗い・消毒のたびに塗るようにしましょう。
乾燥がひどくなると、手指はカサカサ、痛みを伴うひび割れやあかぎれが生じます。
さらに悪化すると、手湿疹となり強いかゆみや赤み・水ぶくれの状の湿疹ができてしまいます。
湿疹になってしまうと保湿剤ではケアができないため、湿疹になる前の早めのケア・治療が大切です
まだまだ、感染対策が必要な日々ですが、「手洗い・消毒」にプラス「保湿」を心掛けましょう♪
2021年2月12日