アトピー性皮膚炎ってどんな病気?🌼
①アトピー性皮膚炎とはどんな病気?
痒みのある湿疹が慢性的によくなったり、悪くなったりを繰り返す病気です。
アトピー性皮膚炎は、「赤くなる」「小さいブツブツができる」「皮がカサカサむける」「皮膚が厚くなる」「かざぶたができる」などといった痒みのある湿疹が、慢性的に繰り返す病気です。慢性的とは、1歳未満であれば、2か月以上 1歳以上であれば6か月以上継続している状態をさします。痒みのある湿疹が左右対称に現れるのも特徴です。年齢によっても症状が現れやすい部位は変わります。
アトピー性皮膚炎の皮膚は、正常な皮膚と比べバリア機能が低下しており外部からの刺激が簡単に中に入ってきてしまいます。その結果、炎症が起きて様々な症状が現れてしまうのです。
②アトピー性皮膚炎の悪化要因とは?
アトピー性皮膚炎を悪化させる要因は異なりますが、何か一つの要因ではなく、様々な要因が重なり合って起こるケースが多くみられます。代表的なものは、黄色ブドウ球菌、ダニやカビ、汗、ペット、食事バランス、夜型生活や睡眠時間の減少、ストレスなどがあります。
アトピー性皮膚炎が悪いままだと、成長するにつれて喘息などほかのアレルギー症状が出る出るだけではなく、顔(特に目の周り)にアトピー性皮膚炎がある場合には、白内障・網膜剥離を合併することがあります。その他にもかゆみがひどく睡眠障害が起こり、夜間の成長ホルモンの分泌が低下して成長が障害されてしまったり、十分に眠れずに日中の集中力が途切れがちになり、学習に支障が出ることがあります。きれいな皮膚の状態を維持することで成長の障害などの悪影響が起こることを防ぐことができます。
③アトピー性皮膚炎は短期間で治るの?
短期間で治ることはありませんが、正しい治療を行うことで症状をコントロールして、湿疹などの症状が出ない状態にすることができ、保湿剤だけで皮膚のつるつるが維持できるようになります。
アトピー性皮膚炎では症状のない状態を続け、皮膚のバリア機能を回復させるために、【薬物療法】【スキンケア】【悪化要因の対策】の3つが治療の基本です。
2020年11月13日
ステロイド外用薬を上手く使おう😊
ステロイド外用剤の薬効を味方につければ、短期間でしっかりと炎症を抑える効果が期待できます。
今回は、ステロイド外用薬の使用方法についてお話します🙋🌸
🤔ステロイド外用薬の副作用を出さないためにどうすればいい?
A.ステロイド外用薬を使用して、皮膚を完全につるつるの状態にしてから使用量を減らしましょう!
最初に湿疹が残っているうちは毎日ステロイド外用薬をしっかり使用して、皮膚を完全につるつるの状態にします。
ステロイド外用薬の主な副作用は、長期使用により皮膚が薄くなることです。
これを避けるために、湿疹の再発が無ければ 2日おき、3日おきなどというようにステロイド外用薬の使用回数を減らしていくことで、
副作用を出さずに最終的には保湿剤だけで皮膚のつるつるが維持できるようになります。
具体的なステロイド外用薬の減らし方は個人差があるので医師と相談しながら行いましょう!
🤔ステロイド外用薬はどんなふうに塗る?
①塗る人の手をきれいに洗う:不潔な手で塗ると、手についている刺激物を体につけてしまうことがあります。
②入浴後、水分を拭き取ったらすぐに塗る:入浴後は余分な水分を拭き取ったらその場で塗るのが理想的!
③たっぷりと皮膚に乗せるように塗る:湿疹は腫れている部分が出っ張ってるのでデコボコしています。そのため、薄く伸ばしたりすり込んだりすると出っ張った部分には薬が付かず効果が半減してしまいます。塗り方の基本は適量を乗せた指の腹を使って患部にさらっとなぞります。
④頭皮では地肌に到達するように塗る:髪の毛の生えている部分にローションタイプの薬を使う場合は振りかけてしまうと髪が吸い取ってしまい、湿疹のある地肌に薬が到達しません。髪を分けて地肌を出し、ローションをたらし指で押さえるように伸ばします。
🤔ステロイド外用剤は体のどこにつかってもいいの?
A.塗る場所によって薬の吸収の度合いが違うので、同じ薬をどこでも使うことはできません。治療部位によってステロイド外用を使いわけています。(顔は吸収が良いので弱め 手足は吸収が悪いので強め)
ステロイド外用薬は、Drの指示に従い正しく使用しましょう!!
2020年10月27日
ステロイドって怖い薬❓
こんにちわ😄みなさんは、皮膚科で出されるステロイドのお薬って大丈夫かな・・と心配になることってありますか?
今回は、ステロイド外用薬についてお話ししたいと思います。
🤔ステロイド外用剤はなぜ、怖い薬と思われているの?
「一度使うとやめられなくなる」、「体に蓄積する」、「皮膚が黒くなる」、ステロイド外用剤に関してこのような情報を見たり、聞いたりしたことはありませんか?
ステロイドには多様な作用がありますが、それが強く働くと副作用として症状に現れます。
しかし、副作用は、あくまでも大量のステロイド剤を飲み薬や点滴などの方法により、長期間にわたって全身に投与した場合のこと。
皮膚に塗るタイプの“ステロイド外用剤”の目的は、局所的に作用させることですので、使用期間を守らず長期間使用し続けるなど特殊な例であり、
「皮膚が薄くなる、血管が浮き出る」ことを除いては、全身はもちろん局所的にも副作用が現れることは、まずないといっていいでしょう。
また、小児患者で「多毛」「色素脱失」の副作用はありますが、ステロイド外用薬をやめれば元に戻ることがほとんどです。
それどころか、むしろステロイド外用剤の薬効を味方につければ、短期間でしっかりと炎症を抑える効果が期待できます。
ステロイド外用薬を上手に利用して、短期間できっちり治療しましょう🌷
2020年10月12日
*乾燥肌対策*
こんにちは。風が心地よく、秋の気配を感じる季節になりましたね。
涼しくなり始める秋は、気温の変化による肌へのダメージを受けやすい季節です。
夏のような肌へのべたつきがなくなる反面、急に肌の乾燥を感じやすくなります。
乾燥肌とは、肌の水分・皮脂が不足して潤いがなくなっている状態で、ドライスキンとも言われます。
入浴後や洗顔後に肌がつっぱる、全身がカサカサする・・・などの症状がみられます。
◇秋の乾燥の原因◇
①夏の紫外線ダメージが影響して、乾燥肌になってしまう
②季節の変わり目で寒暖差が激しくなり、肌にストレスがかかってしまう
③湿度が低くなり始め、肌のバリア機能も低下してしまう。
シャワー時にナイロン製のタオルで洗っていませんか?
汚れを落とすことも大切ですが、ゴシゴシとこすりすぎると角質層が傷ついてしまいます。
スポンジやネットで泡立てて、手で洗うことでも乾燥予防になります。
そして、お風呂あがりには全身に保湿剤をぬりましょう。
今年は感染対策のためにまめな手洗い・手指消毒を何度も行っていると思います。
回数が多いと皮膚表面をカバーしている皮脂が落ちて乾燥した状態続き、皮膚のバリア機能が低下し肌荒れを引き起こしてしまいます。
予防としてはまめな保湿ケアが必要。
携帯しやすいチューブタイプの保湿剤を用意し、手洗い・消毒のたびに塗るようにしましょう。
乾燥がひどくなると、手指はカサカサ、踵はカチカチ、痛みを伴うひび割れやあかぎれが生じます。
さらに悪化すると、皮脂欠乏性湿疹となり強いかゆみや赤み・水ぶくれの状の湿疹ができてしまいます。
湿疹になってしまうと保湿剤ではケアができないため、湿疹になる前の早めのケア・治療が大切です😊
乾燥の症状のみでも保湿剤の処方(保険適応)ができますので、乾燥してきたなとおもったらお気軽にご相談くださいね。
2020年10月2日
ニキビのケア🌝
こんにちは🙋
今回はニキビのケアポイントについてご紹介したいと思います。
◎洗顔は1日2回が理想!
洗顔の回数が多すぎると肌のうるおいに必要な油分不足になり乾燥・肌荒れの原因に。
また少なすぎても汚れや余分な皮脂を取り除けません🙈
洗顔時はゴシゴシこすらず、洗顔料を泡立てて肌の上で転がすように優しく洗い、
そして洗顔後はしっかり保湿を行いましょう😊
◎ニキビを自分でつぶしちゃNG!!
白ニキビは皮脂が詰まった状態でまだ炎症を起こしていない時期です。
つぶすと指の雑菌が入ってしまい、赤く炎症を起こす可能性があります🙈
滅菌した器具でつまった皮脂をとる処置を行いますので、ぜひご相談ください😊
◎肌のテカリが気になる。。
大人ニキビが気になる方や化粧が崩れやすい方へオススメのビタミンCのローションのご紹介を行っております😊
◎ノンコメドジェニック??
「コメド」とは日本語で「面ぽう」と呼ばれ、毛穴に皮脂や角質などがつまって小さく膨らんだ状態=ニキビができる一歩手前やニキビの第一段階の症状。
つまり、「ノンコメドジェニック」とはニキビになりにくいといった意味になります。
当院では、日焼け止め、スキンケア用品、化粧品などのご紹介を行っております😊
🌺にきびで皮膚科に行くなんて・・・など思わず、白ニキビからの治療をお勧めします。
治療が遅れたり、間違ったケアを続けるとニキビが悪化するだけではなく、ニキビ跡が残りやすくなります。
気になるお肌のトラブルがあれば、お気軽にご来院ください🌺
2020年9月9日
ニキビの違いを知ろう!
こんにちわ!本日は、ニキビの違いについて紹介したいと思います。
ニキビには大きく分けて
10代に多くみられる「思春期ニキビ」
大人になってからできる「大人ニキビ」すなわち吹き出物。
この2種類のニキビは、できる原因や場所も違えば対処法も違います。
2種類のニキビの違いをしって正しいケアを行いましょう!!
Tゾーン(おでこ、鼻)にできやすい思春期ニキビ
成長期における皮脂の過剰分泌が原因となります。毛穴に皮脂が詰まりやすくり、
ニキビの原因のアクネ菌が繁殖しやすくなります。
*思春期ニキビは外用薬が効果的です。
Uゾーン(顎・口周り)にできやすい大人ニキビ
不規則な食生活、寝不足、ストレス、間違ったスキンケア、ホルモンバランスの乱れなど様々な要素が重なっています。
これらの要因により、古くなった角質がたまり、毛穴がつまりやすくなりニキビができると考えられています。
*生理前に肌のトラブルが起きやすい方は、生理前のみ内服する漢方の処方もあります。
ニキビは保険診療で治療することができますので肌のトラブルがありましたら、お気軽にご相談ください。
ニキビができやすい方や敏感肌の方でも使用しやすい
ノンコメドジェニックの日焼け止めや化粧品などご紹介しておりますので気になる方はお声かけ下さい。
2020年8月25日
日焼けの種類②
こんにちは!
前回はサンバーンについてお話しましたが、本日はUVAによる肌の日焼けサンタンについてお話したいと思います!
サンタンとは
主にUVAが原因となっておこる日焼けのことをいいます。
UVAは肌の生成にかかわる真皮にまで達してしまうので、シミを濃くしてしまったり
新たなシミの原因となってしまいます。
また、シミだけではなくしわ、たるみまで作ってしまいます 😢
UVBのサンバーン日焼けのように炎症が起きにくい特徴を持っているため、時間が経過してから肌に現れます。
日焼けの炎症後に肌が黒くなる状態もサンタンが原因といわれています!
日常的にうっかり日焼けをしやすいのも特徴の一つです。
サンタンを防ぐ効果がある日焼け止めは、「PA(Protection Factor of UVA)」数値が高い日焼け止めです。
PAとは、このサンタンをどれだけ防ぐことができるかを示した目安です。PA++++が最高指数です。
当院ではPA+++とPA++++の日焼け止めを取り扱っております。
詳しくはこちらをご覧ください
お子さまも安心してお使いいただけますので、敏感肌の方にもおすすめです😊
また、シミの診療も対応しております。お気軽にご相談ください(^^♪
当院で取り扱いの紫外線対策商品はコチラから♪
2020年6月30日
日焼けの種類①
こんにちは!🌞
本日から日焼けの医療情報をパートごとに分けてお話していきたいと思います!
日焼けはUVA・UVBにより肌への影響が異なりますが、今回はUVBによる肌の日焼けサンバーンからご紹介します!😊
①サンバーンとは
サンバーンの主な原因は、紫外線B波(UVB)といわれています。
日焼けのとき、肌が赤くなるのを「サンバーン」と呼びます。
これは、紫外線で、皮膚がやけどを起こしている状態で、
酷いと水ぶくれができることもあります。
サンバーンは皮膚が紫外線にさらされて1時間程度で出現するそうです。
サンバーンはシミやたるみの原因となるだけではなく、皮膚がんの原因にもなります。
色白の人は体質的にサンバーンを起こしやすいと言われているので、注意しましょう!
UVBを防ぐためには、SPF(Sun Protection Factor)値の高い日焼け止めを選ぶ必要があります。
当院では敏感肌・お子さまにも使用できる日焼け止めを取り扱っております。
二種類の(無色:顔・身体用)日焼け止めを取り扱い中です。
当院で取り扱いの紫外線対策商品はコチラから♪
※また、日焼け後の診察も可能です。我慢せずに来院してください。
次回はサンタンについてお話します😊
2020年6月7日
水いぼについて②
今回は水いぼの感染経路についてお話ししていきます😊
~感染経路~
ビート板、浮き輪、タオル、衣服、肌が直接触れ合うところから感染しやすいといわれています。
肌が直接触れ合ってしまう部分にウイルスが付着していると感染してしまいます。
また、傷がある部分やプールの塩素消毒などで肌のバリア機能が低下してしまい感染しやすい傾向にあります。
乾燥肌・アトピーをお持ちのお子さまも感染しやすいです。
摘除を終えてもすぐにできる理由としては上記のパターンが多いです。
プールの水では感染しないのでご安心下さい(^^)
2020年5月14日
水いぼについて①
今回は水いぼについてパートごとにわけてご紹介していきます😊
水いぼとは
正式名称は「伝染性軟属腫」といいます。
伝染性軟属腫ウイルスによる小さなイボで、免疫力の弱い幼児~小学校低学年の子どもに多く発症します。
見た目はつるんとしていて水っぽい光沢がありますが痛み・かゆみといった自覚症状はほとんどありません。
水いぼはどこにでもでき、顔や手足など体のほどんどに広がってしまいます。
自然治癒には半年~数年ほどかかる場合もあります。
アトピー性皮膚炎・乾燥肌・アレルギー体質のお子さまは、水いぼになりやすい傾向があります。
また、ステロイドを塗ると水いぼが増加しますので、アトピー性皮膚炎の治療が適切にできなくなってしまうというデメリットもあります。
患部を掻いてしまうと手にウイルスが付着し、その手が触れたほかの部位へと感染が広がってしまいますので
水いぼができたら掻かないようにし、見つけ次第早めに来院してください。
次回は感染経路についてお話します😊
2020年5月7日