保湿剤はとても大切なスキンケアです。
保湿剤によるスキンケアは、季節に関係なく、年間を通じて続けることが大切です。
保湿剤の使い方のポイントをご紹介させていただきます。
・他保湿剤は、手を洗って清潔にしてから、ムラなく塗りましょう。
・入浴後5分以内に塗りましょう。
・寒い時期は、軟膏が硬くなるので手で温めて柔らかくしてから塗りましょう。
・お子さまには、やさしく話しかけながら塗ると親子ともリラックスして上手に塗れます。マッサージするようにやさしく塗りましょう。
・頭皮は、ローションタイプが使いやすいでしょう。
・傷口には使わないようにしましょう。
<保湿剤の使用量の目安>
軟膏やクリームは、人差し指の先から1つ目の関節まで伸ばした量、ローションタイプは、1円玉大の量が0,5gです。
この量で手に平2枚分の面積に塗れます。
保湿剤を正しく使って皮膚を守りましょう❣
2018年10月5日
水いぼ(伝染性軟属腫)
水イボとは?
水イボは伝染性軟属腫ウイルスの感染によって生じる皮膚疾患で、柔らかく盛りあがった発疹ができます。小児に多く、掻いて潰すと自分の体や他の人に感染します。痛みや痒みはほとんどありません。
水いぼの治療
早期のうちにピンセットで一つ一つ摘み取る外科的摘除が最も確実です。この処置は痛みを伴いますが、当院では痛みを和らげるための外用麻酔薬のシールをお渡ししています。
自然治癒を待つ(放置する)こともありますが、治るまでには数ヶ月~1年ほどかかります。水いぼはそれ自体悪性化することはありませんが、その間、他人への感染の危険性と自家感染による拡大が心配されます。数が少ないうちに受診されることをおすすめします。
まずはご相談下さい
「兄弟にうつるのが心配」「プールに入りたい」「早く治したい」など、保護者の方のお考えやお子様ご本人の反応、生活環境などをうかがいながら治療方針を決めていきます。まずはご相談下さい。
2018年8月27日
陥入爪
陥入爪とは
爪の角が周囲の皮膚に刺さって炎症を起こした状態をいい、そのまま放置すると患部に肉芽組織が生じることもあります。巻き爪は爪の両脇が湾曲する程度で化膿することは殆どありませんが、陥入爪の場合は患部が赤く腫れて化膿したり、歩行時に強い痛みを伴うなど、日常生活に支障をきたすケースもあります。
主な原因
深爪や合わない靴を履き続けることによる圧迫が殆どです。先の細い靴やハイヒールを好む場合、こうした靴を履きやすいよう爪の角を落としてしまうことで深爪にもなり易く、また切り残しが棘のようになって患部に刺さってしまう現象も起こります。
治療の種類
患部の状態により数種類の治療法があります。健康保険が適応できる治療法とできない治療法がありますが、保険医療機関では双方を組み合わせた治療が禁止されている為、担当医が患部をよく拝見して該当する治療法を説明し、ご納得いただいたうえで実際の治療を開始します。どの治療法も数週~数ヶ月の通院が必要ですが、根気よく通院して痛みを軽減していきましょう。
虫さされ(虫刺症)
虫刺症とは
ハチ・蚊・アブ・ブヨ・ノミ・ムカデ・毛虫などの刺咬、吸血、接触が原因でおこる皮膚疾患でかゆみや痛みを伴います。厳密な原因虫の特定は困難な場合が多いですが、湿疹の部位・季節・受傷場所・時間などから推定します。ハチの場合は、全身にアレルギー反応が起こりアナフィラキシーショックで命に関わる場合もあります。
治療として、湿疹に対しステロイド外用薬、かゆみに対し抗ヒスタミン薬を重症度に応じて使います。かゆみや赤みなど「おかしい」と思ったらすぐにご相談ください。
水イボ摘除
今年も水イボの患者さまが多く来院される季節となりました。改めて症状と当院での施術方針をご紹介いたします。
症状
伝染性軟属腫(水イボ)は、幼児~小学校低学年のお子さまに多く発症し、できたり消えたりを繰り返します。痒みや痛みといった自覚症状はほとんどありませんが、つやつやした水疱の中にたくさんのウイルスが含まれ、潰したり引っ掻いたりすると自身の身体や他人に感染してしまい、自然治癒を待つと半年ほどかかると言われています。ごきょうだいやお友達同士での感染拡大を防ぐため、当院ではピンセットによる摘除術を行っています。
施術について
摘除は先の尖ったピンセットで水イボをひとつひとつつまんで行う為、チクッとした痛みがあり、そのまま頑張るのが難しいお子さまには麻酔のテープをご用意しています。ただし、テープを使用してもお痛みがゼロになる訳ではない為、痛みや処置そのものに対する恐怖を強く訴えるお子さまで、お話しても治療を受ける気持ちになれない場合には、無理矢理治療を行うことでショックを与えてしまったり、病院に通うこと自体が苦手になってしまわないよう、処置を途中で中断することがございます。予めご了承ください。
水虫(白癬)
水虫とは?
水虫は白癬菌という真菌(カビ)が原因で起こる皮膚感染症です。白癬には足にできる足白癬、爪にできる爪白癬、その他頭部(シラクモ)、股部(インキンタムシ)、体部(ゼニタムシ)にもできます。白癬は通気性が悪くジクジクした所を好んで繁殖し、タオルや足ふきマット、スリッパからも簡単に感染します。
症状は、かゆみがある・乾燥して皮がむける・水疱や膿疱ができるなど様々で、いわゆる湿疹の特徴とも非常によく似ています。まずは顕微鏡検査で白癬かどうかを診断し、治療を開始します。
治療にはよく効く薬剤がたくさん出ていますので、多くは塗り薬のみで充分に治ります。しかし、爪白癬では外用薬が爪の中になかなか浸透しないため、飲み薬の治療が必要です。
爪白癬の内服治療について
爪白癬は白癬菌が爪の中に侵入したももので、爪が白や黄色ににごり、もろくなったり変形したりします。爪白癬の内服治療には、毎日1錠ずつ3ヶ月~半年続けて服用する方法と、1週間飲んで3週間飲まないサイクルを3回繰り返す方法(パルス療法)とがあります。どちらも薬を飲み始めて3ヶ月~半年ほどで、健康で綺麗な爪に生えかわります。
疣贅(ウイルス性いぼ)
疣贅とは
疣贅(いぼ)は、100種類以上あるヒトパピローマウイルスへの感染によって生じるものでウイルスの型別に症状が、異なりますがいずれの治療にももっとも効果的で確実な液体窒素療法が保険適用とされています。
液体窒素療法とは
-196℃の液体窒素を患部に合わせた大きさの綿棒に取って患部に当てる治療です。液体窒素で患部を瞬間的に凍らせることでウイルスに感染している細胞を破壊し、同時に患部周辺に炎症を起こすことで免疫細胞を活性化させ、ウイルスを排除する効果(抗ウイルス効果)があります。痛みの強さ・感じ方には個人差がありますが、一般的に治療時には冷たい氷を押し当てた時のような痛みを伴うと言われています。
治療のペース
患部の様子を見ながら1~2週間に1度のペースで行います。間隔が空くと患部にウイルスが増殖して治療効果が薄れてしまう場合がありますので、定期的な通院をお勧めします。
治療後の注意点
・患部に水疱(水ぶくれ)ができ痛みを伴うことがありますが、殆どは一両日中に治まります。小さいものであればじきに吸収される為そのまま放置していただいても大丈夫ですが、大きいものは中の液体を取り出すと治りが良くなりますので、早めにご来院ください。
・いぼはウイルス性の為、自己処理しようと削ったり、気になって触ったりしていると、数が増えたり、症状が悪化する恐れがあります。また治療後の患部に細菌が入ると化膿してしまう為、できるだけ触らず、石鹸で洗うなどして清潔な状態を保つよう心掛けてください。
完治までの期間
出来た部位や治療の進み具合(痛みの感じ方が激しく液体窒素を当てる時間・回数が少ない、患部を触って悪化させてしまった等)による個人差が大きく、一概に言うことができません。中には半年以上かかる場合もありますが、根気よく通院してください。
あせも(汗疹)
汗疹とは
夏の暑い時期などに、汗をかきやすいところにできる皮膚疾患です。新生児・乳幼児に多く、かゆみのため泣くことで保護者の方が気づくケースもあります。発散しきれなかった汗が皮膚の中にたまり、周囲の皮膚組織にしみだすため、その刺激によって炎症が起こり、かゆみが生じると考えられています。
あせもの治療では、かゆみや炎症の強さに合わせて弱めのステロイド軟膏を使います。また、かゆみ止めを短期間内服することもあります。
とびひ(伝染性膿痂疹)
伝染性膿痂疹とは
初夏~夏にかけて小児に多い皮膚疾患です。患部にかゆみを伴う大小の水疱・ただれ・かさぶたが出来ます。主としてブドウ球菌の感染が原因で、接触により人へ感染します。幼稚園・小学校では登校禁止の場合もあります。
治療は抗生剤の内服を中心に、患部にはぬりぐすりを使用します。感染を防ぐため、水疱をかきこわさないようにして、ご家族やお友達とのタオルの使い回しを避けましょう。お風呂はシャワー程度とします。
水イボ摘除の優先案内制度がはじまります
混雑時に処置まで緊張しながらお待ちいただくお子さまの負担を少しでも減らせるように、また麻酔テープの効果が十分な状態のうちに摘除が行えるように、当院では処置の優先案内制度を導入することになりました。ご希望される方は下記内容をお守りいただき、お電話またはクリニック受付にて空き状況をご確認ください。
■次回分のお約束のみをその都度お取りしています。
午前は10時から12時半、午後は15時から18時半まで30分おきにご案内枠がございます。出来るだけ多くの患者さまにご利用いただく為、お約束は次回来院分のみとさせていただき、複数回まとめてのお問合せはご遠慮いただいております。
■お約束の時間はご案内目安となります。
お部屋が空き次第優先的にご案内しておりますので、診察状況によっては多少お待たせすることがございます。麻酔テープの使用を希望される場合は、貼付からの経過時間を考慮した時間帯での処置が必要となりますので、スタッフまでご相談ください。お子さまがひどく泣いて怖がったり、暴れて嫌がっている場合、お約束の時間を過ぎてしまってからご来院された場合には状況により処置を見送らせていただくこともございます。あらかじめご了承ください。
■優先案内制度のご利用は水イボ摘除のみ対応しています。
その他の症状に関するご相談やご家族の診察を一緒に希望される場合は、受付で別途通常通りの番号札をお渡ししています。恐れ入りますが順番までお待ちください。
制度についてご不明な点がございましたら、お気軽にスタッフまでお声がけください。